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<指定廃棄物>楢葉の固形化処理施設 来月試験稼働へ

飛灰などをセメントと混ぜ、型枠に入れてラックに収める設備を視察する運営協議会委員ら

 東京電力福島第1原発事故に伴う福島県内の指定廃棄物などの最終処分事業で、環境省は18日、同県楢葉町で整備中の固形化処理施設を報道関係者に公開した。放射性セシウムが水に溶け出しやすい細かい焼却灰(飛灰)などをセメントで固め、最終処分場(福島県富岡町)への搬入を可能にする。来年1月に試験稼働する予定で最終処分体制が整う。
 施設は昨年11月から、楢葉町波倉の農地約2万9000平方メートルを借りて整備。処理対象は、指定廃棄物(1キログラム当たり8000ベクレル超)の飛灰や双葉郡8町村の焼却施設で発生する飛灰など。コンクリート状にし、より安全に埋め立て処分できるようにする。
 従事者による放射性物質の吸入を防ぐため、破砕などの前処理やセメントの混ぜ合わせといった多くの工程で、遠隔操作や自動運転を採用した。
 18日は地元の運営協議会も視察。会長の大和田正博波倉行政区長(64)は「運搬時の事故などで住民に迷惑が掛からないよう作業してほしい」と話した。
 富岡町の処分場は昨年11月、原発事故の指定廃棄物などの最終処分場として全国で初めて稼働。国は通常の焼却灰や不燃物などを搬入してきた。双葉郡の生活ごみを除き2023年までに埋立処分を終える計画。


2018年12月19日水曜日


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