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「雪国育ちのバナナ」で地域おこし 山形・戸沢で温泉熱活用し栽培 来春出荷目指す

間もなく収穫時期を迎えるバナナ。「雪ばなな」の名称で出荷が予定されている

 「雪国育ちのバナナ」で地域おこしを進めようと、今年4月に3農協が合併して誕生したもがみ中央農協(新庄市)が19日、山形県戸沢村で温泉熱などを利用して取り組むバナナ栽培の様子を公開した。農協は「雪ばなな」と名付け、来春の出荷を目指している。
 合併前の旧山形もがみ農協(大蔵村)が昨年、戸沢村から温泉施設「いきいきランドぽんぽ館」の一部敷地を無償で借り、約560平方メートルの農業用ハウスでバナナ栽培を開始。沖縄から取り寄せた計約90株を無農薬で育てた。現在6メートルの高さに成長している。
 周辺は例年、約1.5メートルの積雪がある寒冷地。ハウス内に「ぽんぽ館」の源泉から温水を流したり、ボイラーで加温したりしながら、室温を15度前後に保っている。
 栽培するのは、適度な酸味があり、耐寒性に優れるアップルバナナなど計7品種。将来的に年間約1万本の生産を見込む。
 もがみ中央農協は来年4月ごろに「ぽんぽ館」で1本200円程度で販売し、ジュースやジェラートなどへの加工も計画。将来は観光バナナ園にすることも検討している。
 バナナ栽培は、農協関係者が2016年に岡山県のバナナ栽培を視察したのがきっかけ。フィリピンなどからの輸入量が落ちていることや、寒冷地でも一定の温度を保てば生産できることを知り、挑戦を決めたという。
 阿部直人副組合長は「技術面も採算性も難しい課題はあるが、『国産無農薬』『完熟』『北限』などをセールスポイントに誘客を図りたい」と意気込んでいる。


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2018年12月20日木曜日


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