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<福島市>新たに「花観光振興計画」策定 花見スポット連携や情報発信強化へ

「桃源郷」とも称される花見山。他の花観光スポットとの連携が課題だった(福島市提供)

 福島市は来年度、花をテーマにした「花観光振興計画」を新たに策定する。「福島の桃源郷」として知られる私設の「花見山公園」に頼り切りの現状を踏まえ、他の花見スポットとの連携や情報発信を強化。花見観光で「入り込み45万人」と「来訪者満足度90%以上」を目標にする方向だ。
 計画期間は2019〜25年度の7年間。花の観光地の関係者ら21人による懇談会が本年度中に、今後の施策の方向性など計画の内容を話し合う。
 花卉(かき)農家が整備する花見山や、桜が咲く「信夫山公園」など市内5カ所の花見シーズン(3〜5月)の入り込みはグラフの通り。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後の急落からいったんは回復したが、集客の約8割を占める花見山も含めて15年に再び減少に転じている。
 新計画の柱の一つが連携の強化。市などは毎年3〜4月、花見山の開花情報をインターネットで毎日発信してきたが、他のスポットのリアルタイム情報の提供はなかった。
 市内には統計を取っている5カ所以外にも、飯坂温泉近くの「花ももの里」など名所がある。地元住民がハナモモなどを植える「花やしき公園」は標高の違いなどから、見頃が花見山より約1週間遅い。管理メンバーの高橋義成さん(53)は「スポット同士で開花情報を共有できれば、訪れた人に最適の場所を案内できる」と指摘する。
 計画には、長期的な課題として景観維持も盛り込まれる見通しだ。11月29日の懇談会初会合では、花見山観光振興協議会の菅野広男会長(76)が花卉農家の後継者不足を問題提起。「経済的支援を考えるべきだ」と主張した。
 市観光コンベンション推進室は「花観光での全市的な連携は全くなかった」と説明。開花情報のネット掲載など一部は早期に実現できる見込みで「福島市を訪れた人の満足度を高めたい」と意気込む。


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2018年12月20日木曜日


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