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<仙台市給食費>値上げ幅検討バランス重視 市運営審が来年度前半にも答申

 仙台市立小中学校の給食が食材価格の高騰で「栄養不足」に陥っている問題で、市学校給食運営審議会は20日、2020年度以降の給食費の引き上げに向けた検討を始めた。値上げ幅は栄養摂取、食育、保護者負担のバランスを重視して議論することで一致。早ければ来年度前半に答申する。
 市教委の担当者は、主な栄養素10項目のうち小学校が6項目、中学校は全項目で1食当たりの栄養量の摂取基準を満たしていないと説明。「献立や食材選択で工夫しているが、今の給食費でこれ以上の改善は難しい」と述べた。
 摂取基準は適切な栄養管理の「目安」だと担当者は強調。全栄養素の充足率を満たそうとすると「使う食材や料理が偏り、残食の増加が懸念される。保護者負担も大きくなる」と課題を挙げた。
 現行の給食費は1食当たり小学校が245円(旧宮城、秋保町は239円)、中学校が290円(同285円)。全国の政令市や県内14市と比べて「低い水準」(市教委)だという。
 委員からは「栄養量が足りないと聞き、ショックを受けた保護者が多い」との声が相次いだ。保護者に対し、食材価格の高騰など現状を説明するよう求める意見があった。
 中学校長の委員は「子どもが朝食や夕食で十分な栄養を取れているのか、不安に感じることがある。せめて給食だけでも、栄養バランスの取れた食事を提供できればいい」と語った。
 審議会は今後、摂取基準を満たす献立と必要な給食費をシミュレーションするなどし、来年10月の消費税10%への増税も見据え、引き上げ幅を検討する。


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2018年12月21日金曜日


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