福島のニュース

<暮れゆく平成>(2)避難住民 最後のXマス会(福島・飯舘村)/これからも集まろう

冗談も飛び交ったクリスマス会。自治会が解散するため今回が最後となった=16日、福島県飯舘村

 「クリームははみ出すくらい塗っても大丈夫」「指に付いちゃった」。ケーキ作りは笑いに包まれた。
 福島県飯舘村の公民館で16日、クリスマス会があった。東京電力福島第1原発事故で隣の川俣町に避難する住民らの自治会「きつつきの会」が開催。小学生や高齢者約40人が手作りケーキやそばを頬張った。
 原発事故に伴う村の避難指示は昨年3月、一部を除いて解除された。避難先の自治会は来年3月末までの解散を予定する。今回が最後のクリスマス会だ。
 きつつきの会は2012年4月、会長の斎藤政行さん(72)ら6人が設立。会員は約300人に増え、旅行や行事を重ねてきた。
 会員には帰村者も村外に自宅を再建した人もいる。「みんな自分の孫のように子どもに接してくれる」。福島市から息子2人と参加した主婦高橋美幸さん(42)は、解散が残念で寂しくてしょうがない。
 「楽しい思い出がたくさん。終わりにはしたくない」。斎藤さんは「解散しても、また集まろう」と呼び掛けるつもりだ。

 2018年が幕を閉じようとしている。東日本大震災から8度目、平成最後となる年の瀬が迫る。東北の被災地の現状や人々の営みを見詰めた。


関連ページ: 福島 社会

2018年12月21日金曜日


先頭に戻る