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<秋田新幹線>新ルート対象の山岳地帯、携帯電話は当分「圏外」トンネル多く対策進まず

山間部を走る秋田新幹線こまち。トンネルが多く、携帯電話がたびたび圏外になってしまう=6月、仙北市田沢湖生保内

 JR東日本が秋田新幹線の新ルート整備を検討している岩手、秋田県境の山岳地帯の対象区間で、新幹線車中で携帯電話が使えなくなる問題が暗礁に乗り上げている。新ルートの新しいトンネルができれば解消されるとみられるが、工期は10年程度と時間がかかる。JR東秋田支社は「待っていていいという話ではない」と現状下での対策を講じる方針だが、当分の間は「圏外」が続きそうだ。
 新ルートの対象区間は秋田新幹線が走る田沢湖線の赤渕(岩手県雫石町)−田沢湖(仙北市)間(18.1キロ)。電波が遮蔽(しゃへい)される大小13のトンネルを通り携帯電話がほとんど使えない。電波そのものが届かない場所もある。
 JR東は通信事業者と共同で、アンテナなど移動通信用の中継施設をトンネル内に設置するなどの対策事業に取り組んでいる。
 今月27日には、東北新幹線八戸駅近くのトンネル3カ所で工事が完了し、東京まで全区間で通話可能になる。山形新幹線でも段階的に対策が取られている。
 これに対し、秋田新幹線は赤渕−田沢湖間以外にも携帯電話が通じないトンネルがあるが、今のところ同様の対策工事はしていない。特に谷底を縫うように走る県境区間は工事用道路の確保が難しい。基地局設置が必要な箇所もあり、課題は多い。
 新ルート整備事業では、対象区間の8割以上を約15キロのほぼ直線の新しいトンネルに置き換えることを検討している。
 JR東秋田支社の菊地正支社長は個人的な見解と断った上で、「新トンネルを造るとなれば、携帯が使える設備は標準配備となる。ただ、まずは現在の環境の中でできる対策をしていかないといけない」と語る。


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2018年12月21日金曜日


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