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<仙台中2自殺>「いじめや学校対応が要因」 再調査委、市長に答申

 仙台市泉区の南中山中2年の男子生徒=当時(14)=が2016年2月に自殺した事案を再調査していた市いじめ問題再調査委員会は21日、同級生らによるいじめや学校の不十分な対応など「自死には複数の要因が複合的に関係した」とする報告書をまとめ、郡和子市長に答申した。17年3月の最初の答申より踏み込み、からかいや無視といった行為をいじめと認定した。

 いじめと認めたのは「障害児とからかわれた」「部活動で後輩に『きもい』『うざい』などと言われた」「自転車を壊された」「クラスでの無視や好意的ではない『いじり』」など。調査で関係生徒の協力が得られず、加害者は特定できなかった。
 答申の主な自殺の背景は表の通り。学校がいじめの可能性を把握した後も事実確認や校内での情報共有をせず、学習障害がある男子生徒への支援も不十分だったと認め「学校の怠慢も大きな要因」と断じた。
 再発防止策として(1)教員のいじめ感知能力の向上(2)教員の負担軽減−など8項目を提言した。
 再調査委は「当該生徒には発達上の課題があり、からかいの対象になりやすかった」などとする前回答申の記載についても考察。「(障害と)いじめやからかいの関連を示唆する論調には疑問が残る。いじめは是認されるべきではない」と批判した。
 委員長の村松敦子弁護士は「残念ながら学校は表面的、形式的に対応した。いじめを感知するには教諭の多忙解消が必要」と強調。郡市長は「子どもたちが健やかに学べる環境の整備に全力を傾ける」と述べた。
 男子生徒の自殺を巡っては、17年3月に市いじめ問題専門委員会が「いじめによる精神的苦痛が自死の一因」とする答申をまとめた。遺族は「いじめと自死の関連性が示されなかった」として郡市長に再検証を求め、同年9月に再調査委が設置された。


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2018年12月22日土曜日


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