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ロヒンギャの苦悩探る 東北学院大でワークショップ 難民の立場で意見交換

ロヒンギャに関する写真を見ながら議論する学生ら

 仙台市青葉区の東北学院大土樋キャンパスで15日、「難民を知るワークショップ」があった。学生ら約20人が参加し、ミャンマーで迫害を受けるイスラム教徒少数民族ロヒンギャの人々への理解を深めた。
 学院大地域共生推進機構と難民支援に取り組むNPO法人「IVY(アイビー)」(山形市)の共催で、今年で3回目。シリア難民を取り上げてきたが、今回初めてロヒンギャ難民をテーマにした。
 IVY職員の小笠原直子さん(34)を講師に、ロールプレーイング(役割演技)形式で進行。ミャンマー西部ラカイン州で2017年8月、武装集団と治安当局が衝突した実際の出来事を基に、8人家族が隣国バングラデシュに逃げる想定で実施した。
 学生らは5〜6人のグループに分かれ、難民審査施設に提出する申請書を記入。難民登録されキャンプに入った学生らに、小笠原さんは実際のキャンプの様子を収めた写真を紹介した。
 竹で作られた住居や粗雑なトイレの現状を知った学生らは「すぐに壊れそう」「トイレは男女別でないと」と活発に意見交換した。3年有川沙織さん(20)は「支援に携わる人の話は貴重。難民の立場から問題を具体的に考えられた」と話した。
 小笠原さんによると、バングラデシュにはミャンマーから逃れた70万人以上のロヒンギャ難民が生活。帰還しても国籍が持てないことなどからキャンプに留まる家族が多いという。
 学生らを指導する石川真作准教授(多文化共生)は「ワークショップが、難民一人一人の背景や経緯を想像する機会になってほしい」と期待する。


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2018年12月22日土曜日


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