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<暮れゆく平成>(3)ハタハタずし作り(秋田・八峰町)/郷土愛も漬け込んで

丹念にハタハタずしを仕込む「ひより会」のメンバー

 「秋田名物八森ハタハタ、男鹿で男鹿ブリコ…♪」。民謡の秋田音頭で歌われ、秋田を代表する冬の味覚ハタハタ。中でもハタハタずしは地元の年始の食卓に欠かせない一品だ。
 秋田県八峰町の県漁協北部総括支所の加工場。支所女性部のメンバーでつくる「ひより会」が地元の海で取れたハタハタで仕込み作業に当たっている。
 沖合底引き網漁で漁獲した魚を塩漬けにし、塩抜きして酢に漬ける。下準備に3日かけ、ハタハタ、ご飯、刻んだニンジン、ショウガとたるの中に重ねていく。
 たる一つで漬け込む量は20キロ分。約70キロの重しを載せて3週間熟成させると約12キロのハタハタずしになる。出来栄えに納得できなければ廃棄するという。
 「ここでは正月になくてはならないもの。地域の人々にいつもと味が違うと言われると申し訳ない」
 ひより会の岡本リセ子代表(75)は心を込めて漬け込んでいく。ハタハタを愛する気持ちが味わい深さをさらに醸し出す。

 2018年が幕を閉じようとしている。東日本大震災から8度目、平成最後となる年の瀬が迫る。東北の被災地の現状や人々の営みを見詰めた。


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2018年12月22日土曜日


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