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<SDGs>推進自治体の東松島PR腐心 ゲームや市報特集で認知度向上へ

カードゲームでSDGsの世界観を楽しみながら学ぶ参加者

 貧困や教育、エネルギーなど17項目の課題解決に向けた取り組みを促す国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を広めようと、東松島市が試行錯誤を重ねている。6月に「SDGs未来都市」に宮城県内で唯一選ばれたものの、なじみの薄い言葉や複雑な概念を伝えるのが難しく、市民の認知度は15.3%と低迷する。市の担当者は「市民にも関心を持ってほしい」とPRに腐心している。
 市は18日、SDGsの理解を深めるカードゲームの体験会を市コミュニティセンターで開いた。市民ら約40人が16チームに分かれて参加。「交通インフラ整備」「医療制度改革」など架空のプロジェクトを「お金」「時間」のカードを使って次々と達成した。
 各チームの行動は地球上の「経済」「環境」「社会」の3項目に影響を及ぼすとの想定で、達成内容によって各項目のメーターが上下する。この日の結果は経済22点、環境7点、社会9点。参加者からは「現実の世界と似ている」「世界がつながっていることを実感できた」と好評だった。
 SDGsは国連加盟国が共通の目標を設定し、協力して達成に取り組むことを明記する。東松島市はSDGsを推進する未来都市選定後、職員が17項目の目標を表す17色の胸章を着けたり、名刺にマークを入れたりして浸透に努める。
 パンフレットは2000部作成し、希望する団体に個別の説明会を実施。市報で特集を組むなどして市民の理解を促すが、7月の意識調査では「知らない」が78.6%で、「知っている」の5倍超に上った。
 市SDGs未来都市推進室の八木繁一室長は「SDGsを学ぶと、環境や社会など世界的な課題が国レベルの話ではなく、自分にも関わっていることに気付く。市民や企業が同じ方向で取り組むことが大事で、地道に広めていきたい」と意気込む。

[SDGs]「サスティナブル・ディベロップメント・ゴールズ」の略で、2015年9月の国連サミットで採択された。30年までに達成すべき17項目の目標と169のターゲットで構成する。全国29自治体が「SDGs未来都市」に選定され、東北では東松島市と仙北市、山形県飯豊町が選ばれた。来年1月25日、3市町による「東北SDGs未来都市サミット・シンポジウム」が東松島市で開かれる。


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2018年12月23日日曜日


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