宮城のニュース

女性リーダー職場改革 管理職像 体系的に学ぶ 仙台市など育成講座

プログラムの修了式。受講者は職場の環境改善の成果などを発表した
鳴海美香さん
阿部晃子さん
丹治美奈さん

 仙台市とせんだい男女共同参画財団が主催する本年度の女性社員向け講座「仙台女性リーダー・トレーニング・プログラム」が修了した。毎回、定員20人がすぐに埋まるほどの人気で、本年度は24人が共感を生む思考法やチーム運営の在り方を学んだ。女性活躍、ダイバーシティ(多様性)などの観点が重視される現代。受講者らはどのようなリーダーを目指すのか。

 「個々の強みを引き出します」「自分が楽しむ姿勢を大切に、社内の技術力アップと効率化を進めます」
 5日に青葉区のエル・パーク仙台であった修了式。受講者一人一人が目指すリーダー像を宣言し、郡和子市長から修了証を受け取った。
 プログラムは6〜12月の計9日間で、市内に本社や支社のある企業が推薦する20〜50代の女性が受講した。各回3〜5時間「自ら考える部下の育成」「働き方改革」などのテーマで専門家の話を聞き、受講者同士が意見交換。次の回まで職場での実践を試みた。
 2日間の宿泊研修では、職場の幅広い世代の女性に対するマネジメント法を学び、聞き手を納得させる話し方を練習した。交流会は異業種間のネットワークづくりの場になった。
 受講者は管理職に近い係長や主任などがほとんど。受講で得た知見を基にランチなどで部下とのコミュニケーションを深め、ワークライフバランスの評価表を作成。職場の環境改善に挑戦した。
 女性社員がリーダーの在り方を体系的に学ぶ自治体主催のプログラムは珍しい。「5年で100人」の受講者を目指して2015年度に始まり、延べ91人が卒業した。
 市はプログラムを女性の社会進出を応援する「企業の未来プロジェクト」の中核に位置付ける。企業で活躍する女性を増やし、多様なサービスの創出や働き続けやすい環境整備を期待する。
 財団の管理事業課は「来年も女性社員の登用を目指す中小企業のニーズに応えるプログラムにしたい」と話す。

◎受講者の声

<社内交流活発に/鳴海美香さん>
 ソフトウエア開発のグッドツリー(泉区)の鳴海美香さん(54)は「職場では部下に対し、話し掛けるように心掛けた。自分と部下だけでなく、部下同士の交流も活発化した」と職場の変化を発表した。「プログラムは敷居が高そうに思う人もいるかもしれないが、若い人こそ積極的に挑戦してほしい」と話した。

<行動改善を意識/阿部晃子さん>
 鐘崎(若林区)の阿部晃子さん(45)は「講義では自分の見た目や行動が部下に影響を与えることを改めて知り、改善を意識するようになった」と受講の成果を実感。自身の適性を判定するオンラインツールを使った講義で調和性がある性格だと分かり「職場では部下からアイデアを出させるように工夫した」と話した。

<異業種知る機会/丹治美奈さん>
 リフォーム事業などを手掛けるクラシタス(若林区)の丹治美奈さん(45)は「異業種の女性たちと知り合う大変良い機会になった」と語る。「部下の育て方の講義後、少人数のグループに分けて各人に目標を設定してもらうようにした。一人一人が考え、行動するように変わってきたように思う」と実感を込めた。


関連ページ: 宮城 社会

2018年12月23日日曜日


先頭に戻る