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<E番ノート>良薬

 試合では闘志むき出しの2人が、優しいまなざしで子どもたちに語り掛けていた。今月、東北楽天の銀次が仙台市の宮城県立こども病院、嶋が東北大病院の小児科病棟などを訪問。病気と闘う子どもたちを励ました。
 銀次は6年連続、嶋は2年続けて同じ施設に足を運んでいる。病院を訪れるのには意味がある。嶋は本拠地の公式戦に子どもたちを招待したことがきっかけで交流を始めた。病気で球場に来られない患者が多い状況を知り「もっと野球を好きになってもらいたい」と願う。
 3児の父親でもある銀次は「親の笑顔も見たい」と療養中の子どもはもちろん、支える家族との触れ合いも大切にする。
 秋田市から県立こども病院に通院する小学4年の男子(10)は5歳から銀次のファン。昨年、交流会を楽しみに待っていたが、直前に体調を崩して参加できなかった。1年越しで願いがかない「やっと会えてうれしい」と照れくさそうに笑みを浮かべた。
 その男子が銀次にお願いしたのが「日本一」。2人がチームを引っ張り、グラウンドで平石監督を胴上げする姿を見せることが、一番の良薬になるかもしれない。(伊藤卓哉)


2018年12月23日日曜日


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