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<暮れゆく平成>(4)94歳 現役最高齢の芸妓(山形市) 熟練の芸 いまも健在

お座敷を前に三味線を調律する小菊さん(右)。孫の菊弥さんが見守る=20日、山形市の料亭「亀松閣」

 山形市の現役最高齢の芸妓(げいぎ)小菊さん(94)=本名五十嵐菊子=は、この年末も大忙し。市内の料亭を中心に、お座敷を掛け持ちする日もある。
 三味線を奏でて80年。滑らかな指の動き、確かなばちさばきは健在だ。孫より若い「やまがた舞子」とともに宴席に花を添える。
 8年前、お座敷で足の骨を折った。医師から「正座はもう無理」と言われ引退も考えたが、客や弟子からの励ましを力に変え、懸命のリハビリで復帰した。
 山形の花柳界を長く支えた功績が認められ、今年9月に「斎藤茂吉文化賞」を受けた。
 「皆さんのおかげ。命ある限り続けたい」と語る小菊さん。だが、かつて市内だけで約150人いた芸妓は現在6人。料亭の数も減って「さみしくなった」と本音も漏れる。
 山形商工会議所が中心となって進める「やまがた舞子」の育成は近年、徐々に実を結び、舞子から芸妓を志す動きも出てきた。小菊さんの後押しで芸妓となった孫の菊弥さんが後進の力になっている。
 山形のお座敷文化が厳しい冬を乗り越え、再び花を咲かせることを願い、こよいも熟練の芸を披露する。


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2018年12月23日日曜日


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