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伊調 防御は健在 川井梨に初戦黒星 決勝で再び対戦

レスリング全日本選手権の女子57キロ級の1次リーグ初戦で対戦する伊調(左)と川井梨

 レスリングの全日本選手権第3日は22日、東京・駒沢体育館で行われ、女子57キロ級は五輪4連覇の伊調馨(ALSOK、八戸市出身)、リオデジャネイロ五輪63キロ級金メダルの川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)が23日の決勝へ進出した。伊調は1次リーグB組初戦で川井梨に1−2で競り負けた。

◎目標は頂点 初戦は流す

 準決勝を終えた取材エリア。伊調は記者の問い掛けに「今日は…」とだけ言い残し、ほぼ無言で姿を消した。
 勝負に徹した一日だった。1次リーグ初戦はリオデジャネイロ五輪63キロ級覇者川井梨との女王対決。注目の対戦は、決勝での再戦を見据えて腹の探り合いで終わった。伊調が国内大会で日本人選手に敗れたのは17年ぶり。しかし、その字面ほど重みのある一戦ではなかった。
 第2戦に勝って1次リーグを1勝1敗で2位通過。準決勝も全く危なげない。全盛期のパワーは感じられないが、攻めに出る相手の動きを見抜く嗅覚が抜きんでている。準決勝までの3試合、まともに攻撃を受けていないことが証明している。
 「あまり五輪自体を意識していない。目標がそこではない。自分のレスリングを追究するのが目標」。以前、競技に対する姿勢をこう語っていた。
 3年ぶりの全日本選手権の舞台。潮目は変わった。2020年東京五輪まであと1年7カ月。かつての求道者然とした姿はない。頂点に立つことだけが全て。だから初戦は流した。決勝前夜、東京五輪に向けた「本当の勝負の時」と明言した。
 勝てば五輪5連覇に向けた第一歩となる23日の決勝。再び川井梨と相まみえる。(剣持雄治)


2018年12月23日日曜日


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