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<全国高校駅伝>仙台育英女王の意地 主力2人欠くも3位

女子のゴール前で長野東の選手に抜かれ、3位でゴールする仙台育英のアンカー武田(右)(小林一成撮影)

 全力は出し切った。女子の仙台育英は終盤までトップを守り、3位で終えた。主力2人を本番直前に負傷で欠く中、昨年覇者の底力で表彰台の一角を守った。
 前半は理想的な展開だった。1区木村が先頭集団で互角の勝負を演じ、2区ムソニでトップを奪う。チーム1、2位のスピード走者で先行逃げ切りを図った。
 3区清水は大会4日前に負傷した鈴木に代わってメンバー入りしている。不安を振り払い、前だけを見つめて力強く走った。「弱気になっちゃ駄目だ」。自らを奮い立たせ、リードを11秒から23秒に広げた。
 小海の負傷で出番が回ってきた4区柳川は、押しつぶされそうなプレッシャーと戦った。自分を57人が追い掛けてくる。「焦らず設定タイムを目指す」。20秒の貯金を残してトップを守り切った。
 アンカーの武田は区間7位。粘りの走りを見せたが、優勝した神村学園の留学生に中盤で抜かれ「余裕がなくなった」。ゴール直前には長野東にかわされた。「主将として情けない」。自分を責めた。
 武田は尾花沢市出身。1年で都大路の1区を走り、2年から主将としてチームを引っ張ってきた。
 「何で泣くんだ。いろいろなものを背負ってくれたな。ありがとう」。タオルに顔をうずめたままの武田を、釜石監督は涙を浮かべながら笑顔で抱き寄せた。(岩崎泰之)


2018年12月24日月曜日


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