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<全日本レスリング>伊調復活優勝 逆転逃げ切り、内容は不満

 4連覇を達成したリオデジャネイロ五輪決勝を再現したようだった。残り10秒、伊調が川井梨の右足をつかんで押さえ込み逆転。そのまま逃げ切って3年ぶりの全日本女王に輝いた。
 2年のブランクがあっても、復帰戦から2カ月でも大事な試合は勝つのが伊調だ。それでも内容は満足してない。
 勝負の決め手となった相手の右足をつかむまでの展開は覚えていないという。「どうやって入ったか分からないのは意識していないということ」。理詰めで技を掛けられなかったことに納得がいかない様子だ。「まだまだ伸びしろがある。きょうの課題を生かしていきたい」。四つの金メダルを持つ34歳とは思えない言葉に驚かされる。
 復帰を前に、髪を短くした。「練習が楽しいから、髪を結ぶ時間がもったいない」。マットを離れた期間が長かったからこそ、日々の練習がいとおしい。
 五つ目の金メダルを目指す東京五輪出場は、早ければ来秋にも決まる。「全く見えなかったものがぼんやり見えてきた。しっかり見えるように反省して来年の計画を立てたい」。世界でただ一人、伊調にしかつくれない新たな伝説が始まった。(剣持雄治)


2018年12月24日月曜日


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