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温泉水でトラフグ養殖 刺し身や鍋を一年中味わえる街へ 岩手・鶯宿温泉

トラフグの成長を確認する養殖施設の従業員

 北東北各地で温泉旅館を経営する秋田共栄観光(仙北市)が、岩手県雫石町の鶯宿温泉で温泉水を利用したトラフグの養殖に取り組んでいる。今月、経営する旅館で宿泊客への提供を始めた。今後は鶯宿温泉の各旅館にも販売し、刺し身や鍋を一年中味わえる温泉街を目指す。
 廃業した温泉旅館に改修を施して10トン水槽10基を設置。2月に稚魚約4000匹の養殖を開始した。
 鶯宿温泉は酸性度が海水に近く、カルシウムやカリウムを含有し養殖に適している。水温を20〜24度に保ち、フグ同士が傷付け合うのを防ぐため1年間に5回程度の抜歯をする。
 養殖開始から10カ月でフグは体長30センチ以上、体重800グラム以上に成長した。出荷の前日に海水と同じ塩分濃度の水に移すことで、フグの身のうま味成分が増すという。
 フグの天然物は価格が漁獲量に左右される上に輸送コストもかかるが、養殖は季節を問わず安価に供給できる。養殖施設は「宿泊客へのサービス向上だけではなく、養殖フグを名物にして東北の活性化にも貢献したい」と意気込んでいる。


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2018年12月25日火曜日


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