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<帰還困難区域>双葉町の初発神社で氏子らしめ縄奉納「昔の姿思い出して」

傾いた鳥居にしめ縄を取り付ける氏子ら。社殿もワイヤで固定し、持ちこたえさせている

 東京電力福島第1原発事故に伴い全域避難が続く福島県双葉町の中心部にある初発神社に24日、新年を前に氏子らが新しいしめ縄を奉納した。東日本大震災の地震で傾いた社殿の修復も検討中で、氏子は「昔の姿を少しでも思い出してもらい、将来の帰町を考える人が増えればいい」と願った。
 長さ7メートル、太さ最大30センチのしめ縄2本を新調。氏子総代や地元行政区長らが県内の避難先から訪れ、社殿と鳥居に取り付けた。震災後の中断を経て、奉納が再開され4年目。
 社殿と鳥居は傾いたままで、ご神体もいわきに避難している。来年は社殿などを12年ごとに改修する式年遷座の年だが、実施は困難な状況。まずは修復を目指すが、帰還困難区域での作業は人件費なども割高になるため資金の確保が課題だという。
 しめ縄は氏子総代の栗田正さん(83)らが19、20日にいわきで編んだ。栗田さんは「昔の町の姿に戻るのは難しいが、神社はなくせない。しめ縄を作り続けたい」と話した。
 神社は帰還困難区域を住めるようにする特定復興再生拠点区域(復興拠点)の対象。町は2022年春ごろまでの拠点全域の避難指示解除を目指している。


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2018年12月25日火曜日


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