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<暮れゆく平成>(7)正月の神棚飾り配布(宮城・南三陸町)/苦難乗り越える祈り

鯛飾りのきりこを手渡す庄悦さん(中央)と真弓さん(右)

 宮城県南三陸町の各神社が正月の神棚に飾る切り紙細工「きりこ」を氏子らに配っている。
 同町志津川の上山八幡宮は大漁祈願の鯛(たい)飾りをはじめ、供え物に見立てた餅やお神酒、知恵袋といった縁起物をかたどった数種類を用意した。
 宮司の工藤庄悦さん(47)、妻で禰宜(ねぎ)の真弓さん(45)が今月中旬から、東日本大震災の被災者向けの災害公営住宅、地域の集会所で手渡している。
 きりこは三陸沿岸に伝わる風習。夫が漁師という高齢の女性は鯛飾りを手に、「年齢を重ねても漁は夫の生きがい。来年も安全に気を配り、元気に漁に出てほしい」と話した。
 「きりこは苦難を乗り越えてきた三陸の人たちの深い祈りが込められている」と庄悦さん。年越しも震災から8回目。復興の願いを託し、年内の配布を続ける。


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2018年12月26日水曜日


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