宮城のニュース

見て舞って能楽体験 仙台・蒲町中で「敦盛」鑑賞会 伝統学び多文化理解促す

敦盛の一場面の仕舞を披露する生徒
生徒の前で「敦盛」を上演する片山さん

 仙台市蒲町中(生徒515人)が伝統芸能の教育に力を入れている。今月中旬に能楽鑑賞会が体育館であり、生徒らが幽玄な世界観を堪能した。白石和也校長は「自国の文化を知り、日本人のアイデンティティーを理解することが、多文化理解につながる」と意義を強調する。

 鑑賞会は、文化庁が主催する「文化芸術による子供の育成事業」の一環。片山家能楽・京舞保存財団(京都市)の片山九郎右衛門さんがシテ方を演じた。
 京都から運び込んだ舞台を体育館に設置し、世阿弥編作の演目「敦盛」を上演。片山さんらが絵本仕立てで粗筋を紹介し、能楽の歴史やはやし方について解説した。生徒は具体的な表現の少ない能の楽しみ方を学び、幻想的な世界に浸った。
 1年生による謡と、面や装束を着けずに舞う「仕舞」の発表もあり、クラスごとに舞台で敦盛の一場面を披露した。菅野恵利さん(13)は「足の運び方や扇子の持ち方など初めてやる動作が多く緊張したが、楽しかった」と話した。
 保存財団事務局長の駒井潤さん(54)は「単に古いから価値を持つのではなく、口伝によって継がれてきたことの意義や、先人の努力を感じてもらえたらうれしい」と語った。
 鑑賞会は伝統的な舞台芸術に触れ、日本文化への理解や関心を深めてもらおうと、13日に実施した。
 蒲町中は伝統音楽の教育に力を注いでおり、1〜3年生が3年にわたり、しの笛の吹き方を学ぶ。


関連ページ: 宮城 文化・暮らし

2018年12月26日水曜日


先頭に戻る