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暮らし×数学=便利 仙台南高でロボット掃除機開発者が授業

数学的思考と開発について話す吉川さん

 仙台南高で11日、正三角形の各辺を円弧にした図形「ルーローの三角形」を基にロボット掃除機を開発した大手電機メーカーの技術者を招いた授業があった。「数学は役に立つのか」との生徒の声に応えようと教員が企画。生徒らは暮らしの中で活用される数学の世界に触れた。

 思考力などを養う課題学習の一環で、1〜2年生約450人が参加。パナソニックのロボット掃除機「RULO」(ルーロ)の開発に携わったクリーナー開発課の主幹技師吉川達夫さん(60)が講師を務めた。
 正方形に内接し、回転しても径が一定で、頂点があるのが「ルーローの三角形」の数学的特徴。吉川さんは「円形では難しい、部屋の隅の汚れを吸い取れる掃除機の形状に適していると考えた」と振り返った。
 「微分や方程式の勉強が何の役に立つのか疑問を感じると思うが、日常生活に数学的な考え方は多く使われている」と語り掛けた吉川さん。開発から発売までの経緯なども紹介し、「目標を立てたら、絶対にやりきる信念を持って挑んでほしい」とエールを送った。
 課題学習を主導した狩野諭教諭(52)は「数学が将来、何に使えるのか分からない」との声を何度も聞いてきた。教室の学びが社会に貢献している事例を知ってもらおうと「ルーローの三角形」を取り上げ、講師派遣を会社に掛け合った。
 授業に参加した2年及川颯也さん(17)は「自分が勉強してきたことが形になることが分かった」と笑顔で話した。狩野教諭は「開発者の思いを直接聞き、身近なところに数学が生かされていることを実感できたと思う」と語った。


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2018年12月27日木曜日


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