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伊達氏の歴史広く紹介 保存会、米沢・舘山城跡に資料展示スペース整備

伊達氏にまつわる歴史資料を集め、展示スペースを整備している小野里さん

 仙台藩祖伊達政宗ゆかりの国史跡「舘山城跡」(山形県米沢市)をボランティアで管理している「舘山城保存会」が、城跡入り口付近にある会員所有の木造倉庫内に伊達氏関連の資料展示スペースを手作りで整備している。来年春ごろから見学者の休憩所を兼ねて、本格的に無料開放する予定だ。

 倉庫は床面積約100平方メートルで、保存会の事務局を担当する小野里一栄さん(78)が土地と建物を所有。これまでは見学者の雨よけなどとして、時々使われる程度だった。
 「上杉氏の城下町」として知られる同市では、伊達氏の歴史を広く紹介する場がない。保存会は数年前から地道に関連資料などを集め、展示場所の開設を検討してきた。
 今回は数十人を収容できる空間にパイプいすなどを配置し、年表や当時の勢力図など伊達氏関連の資料を壁一面に掲示。保存会が昨年作成した城跡を中心にした歴史案内のハンドブック(有料)を置いている。
 このほか、長井市出身で東京都在住の画家が寄贈した「斜平山(なでらやま)」を描いた大型の油絵も写真とともに飾られている。城跡南東に連なる斜平山は、伊達家3代による米沢支配時代(1548〜91年)の遺構が数多く点在する場所だけに、歴史好きには興味深い絵画だという。
 同じ画家が現在、制作中の舘山城跡全体を構図にした作品も来年夏ごろ寄贈を受け、展示する予定。保存会が他の作者に依頼している15代晴宗、16代輝宗、17代政宗の3人の肖像画も一緒に飾る計画だ。
 保存会はこれまで、舘山城跡の歴史案内板やガイド用の標柱などを手作り、メンバーが無料ガイドを行うなど見学者を歓迎してきた。政宗の生誕450年だった昨年には、祝福の大型看板を作り、倉庫の外壁正面に掲げた。今月10日には伊達家当主の泰宗氏(59)も訪れている。
 小野里さんは「東北随一の規模だったといわれる舘山城には伊達氏の歴史があり、それを多くの人に知ってもらいたい」と話している。連絡先は小野里さん0238(21)1119。


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2018年12月27日木曜日


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