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<暮れゆく平成>(8)小高ストアが開店(南相馬市)復興のともしび温か

帰還した住民らの暮らしを支える三角屋根の「小高ストア」

 日が沈む。明かりがついた。「小高ストア」。静まり返る町。舟のようにぽっかりと店が浮かぶ。
 南相馬市小高区。ようやく本格的なスーパーができた。開店3週間。年の瀬の買い出しへ明かりに吸い寄せられるように客が入る。
 「餅が売れ筋。ゴボウや里芋も。雑煮用にセリやミツバを並べないと」
 関本広店長(61)は段ボールを開けた。
 東京電力福島第1原発事故に伴って小高区は全域が避難指示区域になった。2016年7月にほぼ全域で解除されたものの現在の区の居住者は約3000人。事故前の4分の1に満たない。大半はお年寄り。近隣スーパーは念願だった。
 復興を急ぐ市が建物を整備した。運営は地元の青果仲卸業が手を挙げた。
 店内が華やぐ。地元の小高産業技術高生のグループが入ってきた。1年の酒本葵さん(16)。「お菓子が増えたらいい。低カロリーの春雨ヌードルも、かな」


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2018年12月27日木曜日


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