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<小動物と暮らす>フクロモモンガ編/体重測定で健康管理

愛らしく、なれやすいため人気が高いフクロモモンガ

 フクロモモンガはカンガルーと同じ有袋類で、人によくなれます。体重は80〜160グラム程度。寿命は10〜14年で、この大きさの動物としては長寿です。
 雑食で、主に果物や昆虫を食べますが、何をどの程度与えれば最適なのか十分分かっていません。専用フードは、かなり栄養バランスを考えているようですが、昆虫を強く求めます。
 ミルワームは手頃な昆虫ですが、リンとカルシウムの比率がアンバランスです。栄養バランスのよいコオロギを、専用フードに追加して与えるとよいでしょう。コオロギが入手困難な場合、ミルワームにカルシウム剤を食べさせてから与えてください。ただし、消化はあまりよくないので、少量にとどめましょう。
 樹上生活をする夜行性の動物です。縦空間を広く取ったケージがいいでしょう。丸太をくりぬいた巣穴に代わる物や布製の袋、ハンモックなどから好きな物を選んでください。
 前肢の指から後肢の足首まで、飛膜と呼ばれる皮膚があり、50メートルも滑空できます。夜にケージから部屋に出して遊んでやるとストレスや肥満解消になります。
 飼いづらい点があるとすれば排せつです。ケージ側面につかまり、尿を飛ばしながら排せつします。ケージの周囲を丈夫なビニール素材で覆うと、尿の飛び散りを防ぐことができます。
 頭の天辺と胸の毛がない部分は臭腺部です。毛がないからといって病気ではありません。耳にもほとんど毛が生えていませんが、これも病気ではありません。
 健康管理では、食欲や行動のほかに体重の増減に注意しましょう。狭い所に入る習性があるので、ポーチなどに入れて重さを測定し、ポーチの重さを引けば体重が分かります。肥満も、やせてきた場合も、体のどこかに病気が潜んでいる可能性があるので、動物病院を受診しましょう。
 自分の体をかむ自咬(じこう)症が比較的多く見られます。原因として、飼い主とのコミュニケーション不足や運動不足によるストレスなどが考えられます。できもの、湿疹、ダニによるかみ傷などで、その部位が気になり、かんでいる可能性もあります。環境を改善すればよいのか、治療が必要なのか、動物病院で判断してもらってください。
(獣医師・川村康浩)


2018年12月28日金曜日


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