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木伐採にレーザー活用、安全に 秋田・大仙の企業など開発

製品のデモンストレーションをする大森社長。緑色のレーザー光を使って倒す方向を表示する

 チェーンソーで樹木を伐採する際、レーザー光で倒す方向を表示する装置を金属プレス製品製造のMEP(秋田県大仙市)と林業の藤興業(由利本荘市)などが共同開発した。山林では木を倒す方向がずれて作業者が巻き込まれる危険が伴うため、関係者は事故防止の効果を期待する。
 共同開発には秋田県産業技術センターも関わった。藤興業が2016年夏、センターに相談して開発がスタート。装置は重さ500グラムで、バンドで木の根元近くに固定して使用する。
 林業の現場では、木を倒す方向に「受け口」という切り込みを根元に入れる。装置が発する緑色のレーザー光で幹や地面に木の傾きや倒れる方向を表示。レーザー光を目印にチェーンソーで正確に受け口を作ることができる。
 経験と勘を頼りにする従来の方法では、切り込みがずれて予期せぬ方向に倒れることもあった。8月の製品テストで190本を伐採したが、方向がずれて周囲の木にぶつかる「かかり木」は起きなかったという。
 MEPの大森富重社長は「安心、安全な作業環境を提供したい」と強調した。林業・木材製造業労働災害防止協会の佐藤重芳県支部長は「画期的な装置だ。死亡事故をゼロにしたい」と歓迎している。
 装置は来年5月発売予定で、初年度の販売目標は600台。製造はMEP、販売は藤興業が担当する。価格は1台5万5500円。


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2018年12月28日金曜日


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