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<双葉・中間貯蔵予定地>高台の神社、寂しく年越し 工事進み風景一変

中間貯蔵施設の工事現場が一望できるようになった羽山神社境内に立つ舘林さん。奥に福島第1原発も見える

 高台の神社。雑木林の一部伐採で、一望できるようになった眼下の景色に、避難先から訪れた住民たちは複雑な思いを抱いている。
 東京電力福島第1原発事故に伴う帰還困難区域にある福島県双葉町細谷地区。羽山神社から見えるのは広大な造成地だ。住宅が点在したかつての姿はない。
 一帯は除染土などを保管する中間貯蔵施設予定地。年明けには除染廃棄物の焼却や灰の処理を進める施設建設が本格化する。神社からは廃炉作業が続く第1原発の建屋の一部も見える。
 社殿は東日本大震災で損壊。今年夏にようやく建て替えられた。当面帰還できない住民にとって、心のよりどころだ。
 「親しんだ風景が変わっていく。覚悟してはいたが、やはり寂しい」。今月23日、一時立ち入りで神社を訪れた行政区役員の舘林稔さん(65)は変貌した光景にぼそりと漏らした。
 年末年始は住民の一時立ち入りが制限される。高台の神社はひっそりと年を越す。


2018年12月28日金曜日


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