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<東北大>共通テストで英語の民間検定活用せず

東北大の基本方針を説明する長浜副理事

◎入試センター長・長浜副理事に聞く
 2020年度に導入される「大学入学共通テスト」で、東北大は国立大学協会のガイドラインとは一線を画し、英語の民間検定試験の結果を出願要件とせず、国語の記述式問題を合否判定に原則として使わないとする基本方針を決めた。東北の7国立大の方針は表の通りで、多くの大学がガイドラインに沿う。独自の選択をした理由を、東北大入試センター長の長浜裕幸副理事に聞いた。(聞き手は報道部・上村千春)

 −今回の基本方針を決めた理由は。
 「国立大学協会のガイドラインに沿って1年近く議論した結果だ。英語は、文部科学省が作成した各民間試験の対照表に基づいて共通テストの得点に加点することになっているが、これを使うのは現状では非常に難しい。本学も英語の『読む・聞く・書く・話す』の4技能は重視している。従来の試験でも、本学の新入生がかなり高いレベルの英語能力を有することが分かっている」
 「東北地方は首都圏に比べ英会話学校が少なく、民間試験受験の機会も限られる。家庭の経済格差が懸念される。入試は公平公正が大原則なのに、ミスが起きた場合の責任の所在など不明確な部分が多い。少なくとも20年度は今回決めた基本方針でいく。大学入試改革は慎重に進めるべきだという問題提起でもある」

 −国語の記述式問題も合否判定に使わない。
 「5段階の評価を点数化して加点できるが、他の問題の配点に比べ大ざっぱで、やはり入試に使うのは不合理だ。2次試験で記述式問題に相当する内容はこれまでも課しており、思考力・表現力は十分測れる」

 −20年度実施の入試の詳細はいつ発表するか。
 「今年11月にあった共通テストの試行調査の結果や、高校へのアンケートを踏まえてさらに検討を重ね、決まり次第発表したい。21年度の方針も並行して検討していく」

 −共通テストを受ける最初の世代となる高校1年生はどう勉強したらいいか。
 「東北大は一般入試、アドミッション・オフィス(AO)入試とも学力を重視する。従来通り高校で教わることを一生懸命勉強してほしい」


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2018年12月29日土曜日


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