宮城のニュース

復興支援軸に活動 「ハポン・ハセクラ後援会」仙台で発足

今後の活動について話し合う白田さん(右)ら

 支倉常長ら慶長遣欧使節団が立ち寄ったスペイン南部のコリア・デル・リオ市に住み、団員をルーツに持つ「ハポン(日本)」姓の人たちと交流を深める「ハポン・ハセクラ後援会」が仙台市に発足した。使節団の出発(1613年)から400年の時を超え、東日本大震災を契機に結ばれた縁。後援会は被災地支援を軸に活動を進める予定で、賛同するメンバーを募っている。

 後援会を設立したのは、会長に就いた白田正樹さん(68)=米ニューヨーク在住=と、被災した石巻市の小学校に本を贈るなどの活動に取り組む通訳の寺田美穂子さん(47)=仙台市青葉区=。事務局を置く仙台市内で20日に発足式を開いた。
 コリア・デル・リオ市には、団員と現地の人の間に生まれた子どもの子孫のハポン姓が約700人いるとされる。現地に「ハポン・ハセクラ協会」が組織され、震災発生後は追悼式や被災地に向けた募金活動などに当たってきた。
 白田さんはニューヨークで日系人中心の音楽グループ代表を務め、復興支援コンサートなどを開いてきた。ハセクラ協会と本格的に交流を始めたのは2013年。米国などで共同の支援活動を進めるうち「ハポン姓の存在を発信したい」との思いを強め、被災地支援を通じて知り合った寺田さんに声を掛けた。
 後援会の初めての事業として、19年3月に宮城県女川町のサッカーチーム「コバルトーレ女川」のジュニアユースチームをコリア・デル・リオ市に派遣。現地のサッカーチームとの交流大会「ハセクラ・カップ」を開催し、子ども同士の交流を深める。
 白田さんは近くニューヨークにも後援会組織を発足させる考え。「立場も国籍も異なる人が被災地支援をきっかけに結ばれている。多くの人たちにハポンさんの存在を知ってほしい」と話した。


関連ページ: 宮城 社会

2018年12月29日土曜日


先頭に戻る