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<フラワー長井線>長井駅構内ギャラリー 市庁舎新設で取り壊しへ

長井駅舎内の「ギャラリー停車場」
昭和初期に建てられた長井駅。2019年度の解体が予定されている

 山形鉄道フラワー長井線の長井駅構内(長井市)にある「ギャラリー停車場」が2019年に姿を消す。市民有志の運営によって毎週、絵画や写真、陶芸などさまざまな芸術作品を展示し、愛好家や駅利用者に親しまれてきた。駅舎は長井市庁舎新設に伴い複合施設に生まれ変わる計画。郷愁を誘う昭和レトロな文化空間は開設から14年目で幕を閉じる。

 長井駅は、昭和初期に建てられた木造駅舎。ギャラリー停車場は、元の事務所を活用した約40平方メートルの小さなスペースだ。06年1月の開設以来、年末年始を除き毎週、各種作品を入れ替えながら展示してきた。
 前身は駅近くの十字路に面した「ギャラリー十字路」。老朽化に伴い03年に閉館するまで約20年間、市民の文化拠点として親しまれたが、ローカル線活性化策の一環として現在の駅舎に移転し、市民有志でつくる「ギャラリー停車場の会」(色摩武愛(しか またけちか)会長)が運営を担ってきた。
 会員は約100人。作品発表の場を求める人だけでなく、会費を払い続けて運営を支える人も多い。設備が整う近代的なギャラリーとは一線を画した手作り感漂う空間には、年間1万人近くが訪れている。
 しかし、駅舎は来年夏着工予定の新庁舎新設計画で取り壊され、ギャラリーは本年度で閉鎖。市は国の登録有形文化財で現在、耐震改修工事中の長井小第1校舎への移設を「ギャラリー停車場の会」に打診している。
 色摩会長は「ギャラリー停車場は作品発表の場にとどまらず、地域の社交場としてにぎわってきた。高齢者が多い地方の街にはこうした草の根の文化施設は大切で、校舎への移設を前向きに考えている」と話す。


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2018年12月29日土曜日


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