広域のニュース

<東北十大ニュース>7位〜10位 「ミスター半導体」逝く

「ニシザワメダル」を手にする西澤さん=2004年
スネカの姿を見て、泣きじゃくる子ども=1月15日夜、大船渡市三陸町吉浜
天皇杯全日本選手権で準優勝し、表彰式に臨むJ1仙台の渡辺晋監督(右端)と選手たち=9日、さいたま市の埼玉スタジアム
原発事故の被災地に子どもたちの笑い声が戻った。地元で授業を再開した小中学校の開校式=4月1日、福島県飯舘村

 河北新報社は2018年の「東北十大ニュース」を選んだ。

7位:「ミスター半導体」西澤潤一氏死去

 半導体の世界的権威で、元東北大総長の西澤潤一さんが10月21日、92歳で亡くなった。宮城県名誉県民、仙台市名誉市民でもあり、多くの人々が「ミスター半導体」の死を惜しんだ。
 西澤さんは、半導体材料の完全結晶技術の開発や光通信に必要な3要素の発案など、独創的な研究成果を世界に発信してきた。
 1985年度に河北文化賞。文化勲章、勲一等瑞宝章なども受章。静電誘導トランジスタ、光ファイバーの発明など数々の業績をたたえ、米国電気電子学会(IEEE)は「ニシザワメダル」を創設した。

8位:「来訪神」無形遺産に

 「吉浜のスネカ」(大船渡市)「米川の水かぶり」(登米市)「男鹿のナマハゲ」(男鹿市)「遊佐の小正月行事」(山形県遊佐町)を含む8県10件の行事で構成する「来訪神 仮面・仮装の神々」が11月29日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産への登録が決まった。
 鬼の姿などをした異形の「神」が家々を回り、厄災を払って幸福をもたらすとされる伝統行事が世界的な評価を得た。少子高齢化などに伴い、担い手確保が課題となる各地では関係者らが「今後の伝承の励みになる」と喜びの声を上げた。

9位:J1仙台 天皇杯準優勝

 サッカーの第98回天皇杯全日本選手権でJ1仙台が準優勝した。初めて臨んだ9日の決勝は浦和に0−1で敗れ、初タイトルは惜しくも逃したが、浦和の本拠地である埼玉スタジアム(さいたま市)に駆け付けた大勢のサポーターが選手らの健闘をたたえた。
 仙台は2回戦でJ3群馬、3回戦でJ2大宮、4回戦でJ1横浜M、準々決勝でJ1磐田を下し、9年ぶりの4強入り。準決勝は本拠地のユアテックスタジアム仙台(仙台市泉区)で4年前に準優勝したJ2山形との「東北ダービー」となり、3−2で制した。

10位:福島5町村で学校再開

 東京電力福島第1原発事故の被災自治体のうち福島県内5町村が4月、小中学校の授業を地元で再開した。子どもたちの笑顔が7年ぶりに地元に戻った。
 再開したのは富岡町、浪江町、葛尾村、飯舘村と川俣町山木屋地区。富岡、浪江両町は避難先の仮設校舎でも授業を継続。浪江町は地元に新たに「なみえ創成小中学校」を開校した。
 児童生徒は4月時点で計135人と事故前のわずか3%。各校とも特色ある教育に力を入れるが、川俣町山木屋小は来年度、在校生がゼロとなって休校となる恐れが出ている。


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2018年12月29日土曜日


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