宮城のニュース

教育旅行通じ、宮城県と台湾の交流拡大 直行便による利便性も後押し

台湾の学校で書道のパフォーマンスを披露する宮城一高の生徒たち=11月30日(宮城一高提供)

 高校生を中心に、教育旅行を通じた台湾と宮城県関係者の交流が拡大している。2018年度は台湾から11校の約300人(12月末現在)が来県し、県内からは宮城一高などの生徒が初めて台湾を訪れた。県は「相互交流の発展を推進したい」と力を入れている。
 県アジアプロモーション課によると、県観光連盟と台南市台日友好交流協会が14年に締結した教育旅行に関する覚書に基づき、台湾から県内を訪れる教育旅行は15年度が4校200人で、16年度は9校270人、17年度は11校384人と順調に伸びてきた。
 主に日本の高校生に当たる世代が県内の高校生らと交流する。東日本大震災の被災地で語り部の話を聞くなど、防災学習への関心も高い。仙台−台北間の直行便が豊富にあり、往来しやすい環境も交流拡大を後押しする。
 県は、台湾を最重点市場に位置付け、観光誘客に取り組む。同課の担当者は「若いうちから宮城の魅力に触れてもらい、大人になってからもリピーターになってほしい」と語る。
 県側からは覚書に基づく第1弾として、宮城一高の2年生160人が11〜12月、3泊4日の研修旅行で台南市などを訪問。国立台南第一高級中学と交流し、書道部がパフォーマンスを披露するなどした。
 書道部主将だった2年の小川真瑛さん(16)は「日本文化を伝えられてよかった。交流を通じて刺激を受けた」と満足そう。2年の青池萌さん(17)は生徒代表のあいさつで震災の際に台湾から受けた支援に感謝し「一番にお礼をしたかった」と振り返る。
 18年度は仙台三高も台湾への教育旅行を実施した。県教委高校教育課は台湾について、親日的で教育水準が高いことなどから「安全面や教育効果を考えると、教育旅行先として大きなターゲットになる」と説明する。


関連ページ: 宮城 社会

2018年12月30日日曜日


先頭に戻る