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仙台の消防団員数ピンチ 6年連続減少、充足率も低下 退団者の3割が61歳以上

日頃の訓練の成果を住民に披露する消防団員。地域の安全を守る団員が年々減っている(市消防局提供)

 仙台市内の消防団員数が1975人と過去最少を記録したことが29日、分かった。2007年の2275人をピークに年々減少し、過去最少を6年連続で更新した。退団者の3割を61歳以上が占め、仕事や身体的な理由を挙げる。ただ、4月に始めた学生消防団員の地域貢献を認証する制度などにより、学生ら27人が入団。反転の手掛かりも見えている。
 4月1月現在の市内消防団員数の推移はグラフの通り。08年から年に6〜50人ずつ減少。今年は前年より69人も下回り、7団体制になった1989年以降、初めて2000人を切った。定数に占める充足率は2007年の93.6%から18年は81.3%に下がった。
 市消防局の担当者は「仕事の都合などで退団する人が多い」と分析。昨年2月に行った退団理由のアンケートでは「仕事が忙しくなった」「身体的な病気」「転勤」などが目立った。
 17年度の退団者は170人で、入団者(101人)の1.7倍に上った。61〜65歳が20.6%、66〜69歳が8.8%を占めた。
 消防局の担当者は「『土日や夜間がつぶれる』『自分の時間が持てない』などのイメージがあるのではないか」とみる。
 減少傾向に変化も見えてきた。12月1日現在、市内の消防団員は2033人。4月より58人増えた。
 うち大学生や専門学校生が27人。市が学生消防団員の地域貢献を証明し、就職活動に生かしてもらう認証制度を4月に始め「採用企業に学外活動をアピールできる」と入団が相次いだ。
 市消防局の伊藤睦雄消防団係長は「地域貢献できる魅力のPRを強化する。新入団員に一年でも長く続けてもらえるよう、団員の意見を聞き、報酬や安全装備品などの活動環境の充実を図りたい」と話す。


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2018年12月30日日曜日


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