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宮城・気仙沼の大島大橋4月7日開通へ 半世紀来の悲願実現

4月7日開通の方針が固まった気仙沼大島大橋

 宮城県は、気仙沼市の離島・大島と本土を結ぶ気仙沼大島大橋(356メートル)を4月7日に開通させる方針を固めた。離島の架橋事業は東北で初めてで、島民の利便性向上や島内観光の振興に加え、緊急輸送路としての役割も期待される。東日本大震災からの復興の象徴に位置付けられ、約半世紀にわたる地元の悲願が実現する。
 架橋の工事費約60億円は国の社会資本整備総合交付金などで賄われた。橋脚間の長さは297メートルで、アーチ橋として東日本最長となる。白を基調に大きな弧を描くシルエットが特徴。2014年11月に着工し、18年11月に工事が完了した。
 大島の浦の浜地区と、本土側の国道45号を結ぶ県道大島浪板線(8.0キロ)の整備事業の一環。架橋を含む5.5キロ区間が今回開通する。本土側の県道を経由し、国が復興道路として整備中の三陸沿岸道路と接続する計画もある。
 大島は約2450人が暮らす東北最大の有人島。架橋構想は1967年に策定された県勢発展計画に初めて盛り込まれた。村井嘉浩知事が2010年9月に11年度の事業着手を明言。震災で島が孤立状態になったことなどから、国の復興事業での整備が決まった。
 県は大島への観光客誘致に弾みをつけようと、新天皇の即位に伴う4月下旬からの10連休より前に開通日を設定した。本土側の浪板工区でのり面に亀裂が見つかったが、既存の県道を迂回(うかい)路に使う対応策にめどが立った。当日は現地で記念式典が開かれる。
 浦の浜地区の観光拠点である「大島ウエルカム・ターミナル」敷地内で、地元商店主らが建てる商業施設は5月の連休中にもオープンする見通しだ。同じ敷地内に整備する市の施設も19年中の開業を計画。県道や防潮堤などの整備遅れに伴い、大島浪板線の全区間完成は20年度中を予定している。


2019年01月01日火曜日


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