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<栗っこ農協>多収の「萌えみのり」1000haに 19年産拡大、業務用需要狙う

萌えみのりの種まきの準備をする生産者=2018年4月、栗原市

 宮城県栗原市の栗っこ農協は2019年度、業務用米として流通する多収品種「萌(も)えみのり」の目標作付面積を大台の1000ヘクタールに拡大する方針を決めた。達成すれば18年度比約1.4倍の大幅増となる。中食や外食の市場拡大に伴い業務用米の需要は高まっており、同農協は収益性の高さや育苗のこつをPRするなどして目標達成を目指す。
 全量販売契約を結ぶ卸大手ヤマタネ(東京)から増産を求める強い要望があり、最終決定した。達成すれば生産者は400〜450人、生産量は6000トン規模になる見通し。
 種の販売状況に基づく推計では、既に700ヘクタールでの作付けがほぼ確実となっている。今後は倒伏に強い稲の特長や肥料の与え方を伝える栽培講習会を随時開催し、新規開拓を促す。
 萌えみのりは南海128号とはえぬきの交配種。1俵(60キロ)当たりの価格は県産主力品種のひとめぼれを下回るが、収量が多いため、18年産概算金で10アール当たりの収入が約1万5000円上回った。
 同農協では10年に20ヘクタールで作付けを開始。専門部会を設置するなどして研究を重ね、13年に約210ヘクタール、17年に約400ヘクタールと順調に作付面積を上積みしてきた。700ヘクタールに達した18年には初めてつや姫(約650ヘクタール)を抜き、ひとめぼれに次ぐ主力品種となった。
 同農協の担当者は「かつては業務用米にマイナスイメージを抱く生産者も少なくなかったが、最近は時代の要請を意識する空気感が出てきた。ブランド米と両にらみの生産を促し、米業界の荒波を一緒に乗り越えていきたい」と話す。


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2019年01月01日火曜日


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