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<仙台初売り>元日営業、駅前活況・・・平成の30年間で様変わり

平成に誕生したJR仙台駅周辺の各商業施設もにぎわった=2日午前7時55分ごろ、仙台市青葉区中央1丁目のアエル

 平成最後の仙台初売りを迎えた大型商業施設や老舗商店は今年も、顧客ニーズやトレンドを捉えた多様な福袋や企画を用意し、大勢の客を集めた。平成の30年間で仙台と周辺には大型商業施設の進出が相次ぎ、消費者の志向やライフスタイルが急速に変化した。それに伴い、仙台初売りも大きく様相を変えた。関係者は「地域行事の伝統を重んじ、さらに発展させたい」と次の時代を見据える。
 仙台初売りは江戸時代から続く伝統行事。長く2日か3日に実施されてきたが、平成に入り、2000年代に大手スーパーが元日営業の意向を示し、地元商店街などと議論になった。
 その結果、仙台市内では原則2日初売りが定着。市内で元日営業する場合、福袋の販売や催事を伴わない形での「元日通常営業」も事実上認められた。
 中心商店街関係者らでつくる「『仙台初売り』をよりよくする検討会」の三田恵介委員長は「歴史と議論を重ねた2日初売りの伝統をきちんと守り、魅力を高めることが大事」と話す。
 一方、00年に大規模小売店舗立地法が施行された後は、仙台や周辺自治体に大型商業施設が相次いで出店した。近郊の大型店舗には仙台の「元日通常営業・2日初売り」のルールは関係ないため、元日の初売りが定番となり、仙台初売りの客足に影響を与えた。
 今年も元日から初売りをしたイオンモール名取(名取市)で、福袋を買った白石市の介護職員佐久間小百合さん(44)は「ここ3年ほど正月はイオンで買い物している。車で行きやすく、食事や遊びも1カ所で丸ごと楽しめる」と言う。
 仙台市中心部でもJR仙台駅前は1990年代以降、新商業施設ができたり、リニューアルされたりして集客力を高めた。代表格といえるのが仙台パルコだ。2008年にパルコ(東京)の東北初店舗としてオープンした。
 2日に仙台初売りを初めて経験した久保田晋一店長は「他地域の初売りと比べて人の入りがまるで違う。一番町エリアの藤崎や仙台三越などと連携し、街全体を盛り上げたい」と思い描く。
 エスパル仙台には2日の開店前、昨年を上回る約4700人が並んだ。小原能和店長は「本館地下1階の『みやげ館』が昨年改装オープンしたことなどが評価されている」と分析する。
 駅前を代表する商業施設として長く親しまれるイービーンズは東日本大震災でフロアが被災した。同店関係者は「危機はチャンス」と捉え、テナントの主流をギャル向けの衣料からアニメや漫画関連に転換した。
 佐藤勝彦館長は「2日は特にアニメ関連の福袋が好調で、引っ張られるようにローティーン向け衣料ブランドなどの福袋も売れた。テナント構成の転換が良い方向に現れているのではないか」と語る。


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2019年01月03日木曜日


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