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鳴子温泉で「林泊」事業化へ新組織 林業と滞在型観光セット

板倉造りの小屋を建てる講座の様子=2017年8月27日、大崎市鳴子温泉

 宮城県大崎市鳴子温泉のNPO法人や旅館が中心となり、林業と滞在型観光を組み合わせた「林泊(りんぱく)」を推進する新たな組織を設立した。豊かな森林資源を生かし、これまで行ってきたさまざまな体験プログラムなどを宿泊とセットで提案し、国内外から誘客を図る。
 発足したのは鳴子温泉森林ツーリズム推進協議会(通称もりたびの会)。地域で持続可能な林業に取り組むNPO法人「しんりん」が事務局となり、同法人の大場隆博理事長(49)が会長を務める。
 昨年11月に設立総会を開き、東鳴子温泉の旅館大沼、川渡温泉の喫茶店「準喫茶カガモク」、地元グループ「さとのわ」の代表ら計14人が参加した。農林水産省の農山漁村振興交付金を活用し、事業を進める。
 体験プログラムは、チェーンソーを使った間伐、伝統的な板倉工法の小屋造り、オリジナルこけし制作、木のスプーン作りなどを企画。自然環境学習や工作といった子ども向けも用意する。第1弾は今年3月、PRを兼ねて仙台市内で小屋造りの講座を開く。
 宿泊場所は既存の温泉旅館に加え、板倉造りのコテージ村を整備する。既に整備した分も含め20年度までに計10棟を建て、宿泊客を年間1800人集める計画。農家民宿の開業や空き家の活用に関するセミナーなども開催する。
 温泉街の衰退に歯止めをかけるのが狙い。大場会長は「夕方来て翌朝帰ってしまうのではなく、日中はアウトドアやグリーンツーリズムを楽しんでもらいたい。林泊を事業として成り立たせ、地元に雇用を生み出し、地域活性化につなげたい」と力を込める。


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2019年01月04日金曜日


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