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<気仙沼大島大橋>開通日発表に住民歓喜「夢が現実に」

 宮城県が気仙沼市の大島と本土を結ぶ気仙沼大島大橋(356メートル)の開通日を4月7日と正式に発表した4日、地元からは喜びと期待の声が上がった。島民の悲願成就に向けたカウントダウンがいよいよ始まり、関係者は観光客の受け入れや定期航路の代替交通手段など態勢の整備に力を注ぐ。

 「待ち望んだ日がようやく決まりほっとした。いよいよつながると思うと、身が引き締まる」。大島架橋促進協議会の小松武会長(43)は喜びをかみしめた。
 祖父の故登さんから家族3代で架橋実現に向けた活動を続けてきた。「島民全員が橋を渡るのを楽しみにしている」と話した。
 1967年の県勢発展計画に架橋事業が位置付けられて以来、多くの島民が早期実現を願い活動を続けた。署名活動などに関わった大島婦人会の前会長小野寺正子さん(76)も「夢が現実になる。涙が出るぐらいうれしい」と喜んだ。
 橋の開通は、観光客増加につながる起爆剤としての役割を担う。市の2017年の観光客数は145万6000人で東日本大震災前の6割弱。大島は9万3600人と3割弱の水準にとどまる。
 大島観光協会の白幡昇一会長(67)は「交流人口が拡大するのは間違いない。地元でイベントなどを企画して誘客を図りたい」と力を込める。
 交流人口の拡大は、震災からの復興途上の市街地に活気をもたらす可能性もある。気仙沼商工会議所の菅原昭彦会頭(56)は「新たな人と物の流れが生まれ、気仙沼全体の経済の活性化につながってほしい」と期待する。
 三陸沿岸道路が本年度中に一部区間(2キロ)を除き仙台港北−気仙沼中央インターチェンジ間でつながるなど、市関係の大型事業は今春に節目を迎える。菅原茂市長(60)は「市民の悲願がようやくかなう。受け入れ態勢の整備に全力を注ぎたい」と話す。
 市は業者に委託して運行する路線バスのダイヤを近く確定させたい考え。トイレや駐車場の整備も急ぐ。


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2019年01月05日土曜日


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