岩手のニュース

<いわて春夏秋冬>家々で無病息災祈願/黒森神楽舞い立ち(宮古市)

黒森神楽の舞い初め。冬の沿岸巡業が始まる

 宮古市の黒森神社に3日、神楽衆12人が集結した。社に鎮座する権現様が、秘伝の神事で獅子頭に乗り移った。黒森神楽、今年の舞い立ちだ。沿岸集落の家々を訪れて神楽を披露する門(かど)打ちが、3月まで続く。
 地元の山口公民館では伝統の演目が次々と上演された。水に溶いた米粉を観客の額に付けて回るシットギ獅子舞込みで一年の無病息災を祈願した。
 国重要無形民俗文化財に指定された黒森神楽は、1年置きに久慈市までの北回り、釜石市までの南回りで巡業する。今年は南へ。400年の習わしは、東日本大震災でも途切れなかった。
 巡業先で一夜を過ごす民家は「神楽宿」と呼ばれ、一宿一飯の礼に神楽を舞って幸を振りまく。今年は2月に東欧公演を控えており、黒森神楽保存会長の松本文雄さん(70)は「世界中が幸せになる神楽を演じたい」と語る。

 イーハトーブ・岩手の各地に人々の営みや文物、自然を訪ねる。


関連ページ: 岩手 社会

2019年01月05日土曜日


先頭に戻る