宮城のニュース

震災を教訓に災害に向き合う「ミュージアムの使命」語ろう 塩釜で9日催し

塩釜市杉村惇美術館で初めて開催した「チルミュしおがま」。地域との関係で新たな可能性も見いだした=昨年10月

 東日本大震災を教訓に博物館や美術館の社会的使命を広げようと「新春ART TALK」と銘打つイベントが9日、宮城県塩釜市杉村惇美術館で開かれる。参加者も議論に加わるオープンディスカッション「つくるはじめるミュージアム」をメインに、災害に向き合うため、日頃の地域とのつながりやミュージアム同士の連携の在り方を探る。

 福島県立博物館(会津若松市)を中心とするライフミュージアムネットワーク実行委員会が主催する。震災と東京電力福島第1原発事故を教訓に、展示や収集といった役割にとどまらず「いのち」「暮らし」と誠実に向き合うことを目指し、県内外で議論の場を設けてきた。
 大原美術館(岡山県倉敷市)学芸課長の柳沢秀行さんと、市杉村惇美術館統括でギャラリー「ビルド・フルーガス」(塩釜市)代表の高田彩さんが講師として報告する。
 柳沢さんは地域や社会への貢献など先進的な取り組みを続ける私設の大原美術館の活動を紹介。震災後の喜多方市への継続的な文化支援にも触れる。
 柳沢さんら同館の協力を仰ぎ、杉村惇美術館は昨年10月、12の体験プログラムを用意した「チルドレンズ・アート・ミュージアムしおがま(チルミュしおがま)」を初めて催した。高田さんは、美術館が地域住民のさまざまな動きを生み出し、思考を巡らせる場になり得ることを紹介する。
 震災後、美術館や博物館に何ができるのかを関係者らが問い直す機会があったという。心の復興への力添えなどミュージアムが果たす役割の模索は続く。主催者は参加者の意見を求めている。美術愛好団体「新北方(しんきたかた)美術倶楽部(くらぶ)」(喜多方市)も参加する予定。
 午後2時から。入場無料。午後5時〜6時半に柳沢さんの特別講義「近代日本洋画における西洋の受容」がある。連絡先はチルミュしおがま実行委080(3198)4818。


2019年01月08日火曜日


先頭に戻る