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<昇任試験問題集執筆>宮城の警視正関与の疑い 一手に担い500万円受領か

宮城県警の警視正が書いたとされる原稿。面接の想定問答や実際の過去問題が含まれる

 全国17の道府県警と警察庁の職員らが昇任試験対策問題集の出版社「EDU−COM」(エデュコム、東京)から執筆料を受け取っていた問題で、東北では宮城県警から東北管区警察局に出向中の50代の男性警視正が関わった疑いが浮上した。県警は事実関係の調査を始めたが、取材に対し「個別案件への回答は差し控えたい」としている。

 河北新報社が入手したエデュコムの内部資料によると、警視正は2012年7月〜17年2月、同社の問題集「KOSUZO(コスゾー)」宮城版に原稿計109本を執筆・監修し、1本当たり7000〜29万円の報酬を得た。報酬総額は約500万円で、執筆者1人の額としては全国的にみても高い。
 支払い方法は、ほとんどが同社の社員からの手渡しで、銀行振り込みは1割程度だった。他の道府県警などでは複数人が原稿を分担したり、年ごとに引き継いだりしていたが、宮城の場合は警視正が一手に引き受けていたとみられる。
 警視正が執筆したとされる問題は刑事、生活安全、交通、警備など各分野を網羅。SAと呼ばれる短答式の選択問題や論文問題のほか、実際に警部や警部補、巡査部長の昇任試験に出た過去問題も含まれる。解答例も付けていた。
 同社に送ったとされる原稿には「面接対策」「H23 巡査部長 筆記」などの題の下に、警視正の名前と日付が記されているものも目立つ。警視正が県警本部の課長時代に昇任試験を受けた同じ課の職員が、面接の質問項目を書いたとみられる資料も見つかった。
 県警の規定で、副業をする場合は本部長の許可が必要だが、届け出はなかったという。警察庁や県警は同社からの報酬の受領の有無や使途などを確認し、実態解明を目指すとみられる。
 警視正は河北新報社の取材に「何も答えられない」と話している。


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2019年01月08日火曜日


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