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八戸放火で無罪判決 青森地裁「動機あったが、他者の可能性排斥できず」

 青森県八戸市内のアパートに火を付けたとして、現住建造物等放火罪に問われた同市長者2丁目、会社員長根祐太被告(31)の裁判員裁判の判決で、青森地裁は7日、無罪(求刑懲役8年)を言い渡した。青森地裁での裁判員裁判で無罪判決は初めて。
 古玉正紀裁判長は「アパート住人に対する被告の恨みは強く放火の動機はあったが、被告以外の者が放火した可能性を排斥できない」と判断。「状況証拠により認められる間接事実だけでは被告の犯行と認めることはできない」と述べた。
 被告は捜査段階で放火を認めたが、古玉裁判長は「不自然に思われる点もみられ、高い信用性が認められるとまでは言えない。少なからず捜査員の誘導があったと認められる」と強調した。
 古玉裁判長は、放火に使われたとされるガソリンについて「犯人が持ち込んだもの」とした上で「被告の自宅から現場までは4.2キロもあり、深夜にガソリンの入った容器を持って徒歩で向かうのは現実的ではない」と指摘した。
 被告は2017年7月16日午前2時45分ごろ、八戸市高州1丁目のアパート(木造2階)の外階段下付近に火を付け、外壁約30平方メートルを焼いたとして起訴された。
 青森地検の吉武恵美子次席検事は「判決の内容を精査し、上級庁とも協議の上、適切に対応したい」との談話を出した。


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2019年01月08日火曜日


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