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<原発事故>除染土で常磐道盛り土 環境省計画に南相馬・小高行政区長が反対表明

 東京電力福島第1原発事故で発生した除染土について、環境省が南相馬市小高区の常磐自動車道の拡幅工事で再利用する計画を立てており、地元の門馬和夫市長は7日の記者会見で「地元や市民の理解が得られるかどうかだ」と述べ、推移を見守る方針を示した。地元の小高区羽倉(はのくら)行政区の相良繁広区長(67)は取材に「(放射能を閉じ込める)安全神話は崩れた。納得できない」として再利用に強く反対。環境省からの住民説明会開催の申し入れを拒否している。
 関係者によると、環境省は羽倉地区を通る常磐道の一部4車線化工事での実証事業を計画。市内で発生した除染土約1000立方メートルを盛り土の一部に使う。同省は先月14日、市議会全員協議会で説明。相良区長に対して同26日、住民説明会の開催を申し入れた。
 門馬市長は会見で「実証事業自体を否定するものではない」とも述べた。
 相良区長は取材に「いったん受け入れたら永久的に残される恐れがある。風評も心配だ」と強調。小高区の避難指示が2016年7月、ほぼ全域で解除されたことに触れ、「小高に戻って、これから若い人にも来てもらおうと頑張っているのに、出はなをくじかれてしまう」と話した。
 環境省福島地方環境事務所の百瀬嘉則土壌再生利用推進室長は「正式に地元に説明していないので、コメントは差し控えたい」と言及を避けた。
 福島県内の除染土の再利用では、二本松市でも市道の盛り土に使う実証事業に地元が強く反発し、計画が頓挫している。


2019年01月08日火曜日


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