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<昇任試験問題集執筆>宮城の警視正も内部文書提供か 原稿と共に出版社へ

宮城県警の警視正が出版社に提出したとみられる内部文書の一部。通知・通達や部署の「たより」など幅広い

 警察の昇任試験対策の問題集を発行する「EDU−COM」(エデュコム、東京)に全国の警察官が原稿を裏付ける内部文書を提供していた問題で、東北管区警察局に出向している宮城県警の50代の男性警視正も県警本部長名の通達や職員向け資料などを渡した可能性があることが8日、同社の内部資料で分かった。

 警視正は少なくとも2012〜17年に109本の原稿を同社に送り、計約500万円の報酬を得たとみられることが判明している。県警などは守秘義務違反に当たる恐れもあるとして、文書の種類や流出経緯などを調べている。
 河北新報社は、警視正が原稿の裏付けで提出したとされる文書450点以上を入手。事件捜査や職務に関わる要綱の制定、訓令の改正を周知させる県警本部長名の通達、事件送致の手続きの簡素化を指示する仙台地検検事正名の文書などが含まれていた。
 職務倫理や服務に関する訓令制定についての通達もあった。訓令は職務外の事務や事業で報酬を受け取る場合、許可を得るよう定める内容だった。
 県警内部で情報共有を図るための印刷物も目立つ。捜査のポイントを指南する「科捜研(科学捜査研究所)通信」や「教養講座」は事件現場でDNA試料を採取する方法や銃器事件摘発の端緒を紹介。「監察だより」には、職員のハラスメント行為などを通報する連絡先が記されていた。
 流出した文書について、ある県警幹部は「(文書には)インターネット上で公開しているものや情報公開請求で見られるもの、機密事項が含まれているものが混在していると思う」と指摘する。
 警視正は現在、出向先で若手警察官らに職務倫理などを教える立場にある。内部文書の提供に関する取材に対し、警視正は「一切答えられない」と話した。


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2019年01月09日水曜日


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