福島のニュース

<指定廃焼却施設>元作業員「適切な防護策なく作業」労働審判、訴訟に移行

 東京電力福島第1原発事故に絡み、福島県飯舘村蕨平(わらびだいら)地区の指定廃棄物などを処理する仮設焼却施設での作業時、適切な放射線防護対策が講じられなかったとして、元作業員の男性(47)=仙台市太白区=が施設の管理運営元請け会社の日揮(横浜市)に慰謝料など約382万円の支払いを求めた労働審判が、福島地裁で通常の訴訟に移行したことが8日、分かった。
 男性の代理人弁護士によると、昨年12月20日にあった第2回の審理で、福島地裁が「事案が複雑で(3回以内の審理で紛争を解決する)労働審判には不向き」と提案し、男性側が同意した。訴訟の第1回口頭弁論は2月ごろと見込まれる。
 男性は2016年8月〜17年12月、施設で焼却灰の粉じん清掃などを担当。一部作業は全面マスクと密閉式の放射線防護服の着用が労働安全衛生法で義務付けられているが、通常の作業服と半面マスクでの作業を強いられたと訴えている。
 労働審判は男性が昨年8月、仙台地裁に申し立てた。不法行為があったとされる場所が福島県内であることなどから、審理は福島地裁に移され、昨年11月に初回審理があった。


2019年01月09日水曜日


先頭に戻る