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働く喜び味わおう 障害者雇用のイチゴ観光農園、26日名取にオープン

職員とイチゴ栽培の作業に当たる芦田さん(左から2人目)

 障害者と雇用契約を結んで最低賃金を保証する「就労継続支援A型事業所」の観光農園が、宮城県名取市に26日オープンする。東北の1次産業でA型事業所の認定を受けたケースは少ない。運営する一般社団法人こねくと(名取市)の芦田伸也代表理事は「一人一人の意欲や能力を考え、柔軟に働き方を提案していきたい」と意気込む。
 観光農園の名称「ラ・フレーズ」はフランス語のイチゴ。人気品種「とちおとめ」「もういっこ」を、約120アールの敷地に立つハウス6棟で栽培する。車いすでも移動しやすいようハウス内の通り道を広くした。
 雇用するのは宮城県内の30〜50代の知的障害者や身体障害者ら11人。昨年から栽培業務に携わり、観光農園の開業後は接客にも当たる。園内に加工所や直売所を設ける計画があり、さらに業務の幅は広がる。
 こねくとは、市内で障害者の就労に向けた訓練などを行う事業所も運営。「より個々の力を発揮できる労働環境を用意したい」との狙いから、職種として農業を選択した。イチゴ生産会社の一苺一笑(いちごいちえ)(宮城県山元町)が栽培に協力し、日本政策金融公庫仙台支店が設備資金などを融資した。
 障害者雇用を取り巻く環境は厳しい。特にA型事業所は収益を上げられなければ閉鎖や人員削減を余儀なくされる。一方、昨年は官庁の障害者雇用水増しが明らかになり、就労機会の拡大へ期待が高まっている。
 芦田さんは「観光農園であればイチゴを育てる喜びを味わうことができ、人と接する機会もある。障害者が生き生きと働き、自信を持てる場所にしたい」と力を込める。


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2019年01月10日木曜日


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