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<ほっとタイム>6代目「魚の店」残す 老舗鮮魚店152年の歴史に幕

152年の歴史に幕を下ろした岩沼屋の店内に立つ岩沼さん

 平成最後の大みそか、幕末創業の老舗鮮魚店が152年の歴史に幕を下ろした。
 仙台市青葉区五橋2丁目の「岩沼屋」。今では少なくなった街の魚屋さん。5代目の岩沼徳衛さん(64)は父親の急逝を受け、22歳で家業を継いだ。
 あれから40年余。大型店の影響もあり、地域の小規模な商店は苦戦が続く。岩沼屋は鮮魚の販売以外に宴会の営業や葬祭用仕出しなどの提供をしてきた。しかし、30畳敷きの大宴会場は東日本大震災で半壊し、営業を打ち切った。仕出しの注文数も年々減少した。
 「そろそろ引き際」「余力のあるうちに」。時代の流れとはいえ前向きな決断のつもりだ。でも「自分の代で終わっていいのか」という思いは打ち消せずにいた。
 そこに11年前から東京・銀座のすし店で修業中の長男徳太郎さん(33)から「自分の店を持ちたい」と提案された。「業態は変わるけど、魚に関わる店として残る」。岩沼さんは快諾した。
 新店舗は今春以降の開店を目指す。1世紀半続いた岩沼屋の屋号をどうするかも含め、全てを徳太郎さんに任せる。「新たな道を切り開いてほしい」。6代目にエールを送る顔がほころんだ。
(報道部・山口達也)


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2019年01月10日木曜日


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