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<岩手・大槌町旧庁舎>15日解体準備 町長、差し止め訴訟判決待たずに作業着手へ

 東日本大震災の津波で多数の職員が犠牲になった岩手県大槌町の旧役場庁舎について、平野公三町長は9日、建物本体の解体に向けた準備作業を15日に始めると発表した。外壁に掛かっている時計などを取り外す。解体差し止めを求めた住民訴訟の判決言い渡しが17日にあるが、判決を待たずに作業に着手する。
 記者会見した平野町長は、建物本体の解体について「15日にはスケジュールを示したい」と述べた。着工する場合の期日は、判決の後になるとみられる。
 津波の脅威や町の歴史を後世に伝えるとして、町は、時計のほか職員の生死を分けた屋上に通じるはしごなど備品6点を搬出し、保管する方針。平野町長は「伝承事業にどれを保存し活用していくのか、今後検討したい」と話した。
 町は昨年6月に旧庁舎の解体工事に着手したが、直後に手続きの不備が判明して中断。アスベスト(石綿)の除去も必要になった。住民団体の代表らが8月、解体差し止めを求めて盛岡地裁に提訴した。


2019年01月10日木曜日


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