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登米市と大阪・堺の児童 PR動画が縁、深まる交流

大阪の児童に東日本大震災時の状況を説明する小野寺さん(左)=昨年12月4日、堺市金岡南小
熊谷市長(右)を表敬訪問する阿部教諭=4日、登米市役所

 宮城県登米市がインターネット上で公開している市のPR動画「登米無双」を、大阪の小学校教員が授業で取り上げたことが縁で、同市と大阪の児童との交流が始まった。昨年12月、市職員が大阪の学校を訪れて東日本大震災について授業を行い、今月4〜6日には教員が来県し、市の農林業や食文化、沿岸部の震災復興状況を視察した。市は防災教育や農林業分野での連携を模索している。

 交流しているのは堺市金岡南小(児童1079人)。4年生担任の阿部仁教諭(36)が昨年9月の社会科の授業で、全国の自治体を知る教材として「登米無双」の動画を活用。登米市の産業や観光について紹介したのがきっかけだった。
 阿部教諭によると、登米の郷土料理「はっと」をテーマにしたアクション映画風の動画が、児童から好評を得た。児童からは動画の感想や登米市への印象、震災復興への応援メッセージなどが市に寄せられた。
 メッセージを読み、心を動かされた熊谷盛広市長が、子どもたちへの返礼状と同市産米「ひとめぼれ」を贈ったことなどから交流が深まった。
 動画制作担当の市企画政策課主査小野寺崇(しゅう)さん(37)が昨年12月4日、同校を訪れ、4年生約200人に、震災からの復旧復興で市が果たした役割などについて当時の写真を交えて授業をした。
 阿部教諭は「子どもたちは阪神・淡路や東日本の大震災を知らない世代。全国でさまざまな災害が起こる中、災害の恐ろしさ、復興の大変さをどう伝えていくかが課題だった。小野寺さんの授業をみんな真剣な表情で聞いていた」と語る。
 登米市は今月4日、同校を「市シティープロモーションサポーター」に登録し大阪でのPR役を委嘱。市を訪れた阿部教諭に通知書を手渡した。今後は市と同校児童とのインターネット会議による交流会や、学校給食での登米産食材の利用などについて検討する。
 熊谷市長は「まずは両市の子どもたちの交流を実現したい。農林業などの分野でも市民同士のお付き合いにつなげられたら」と話している。


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2019年01月12日土曜日


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