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<ベガルタ>中盤の守備力強化へ 10人が新加入、今季の陣容固まる

仙台に加入内定し、チームメートと練習に汗を流すシマオマテ(手前)。後方左は渡辺監督=10日、仙台市泉サッカー場

 J1仙台の今季の陣容が固まった。全選手27人の約3分の1に当たる10人が新たに加入したメンバー。大幅な戦力の入れ替えで、昨季の課題だった主に中盤の守備力の強化と激しいレギュラー争いを促す。

 新シーズンのスタート時点で10人の加入は2011年以来の規模となる。ポジション別ではFW1人、DF2人、MF7人。豊富な運動量とボール奪取に秀でた選手を多く獲得した。
 野津田や奥埜ら昨季の主力が多く退団したこともあるが、渡辺監督は「攻撃的なスタイルは変えず、守備のプレー強度を劇的に変えないといけない」とチーム改革の必要性を強調。昨季のリーグ戦総失点が54とワースト4位タイだった守備の立て直しを図る。
 一番の目玉はシマオマテ。対人プレーの強さと身体能力の高さを生かした守備が優れ、センターバックやボランチとして活躍が期待される。スペイン1部のレバンテやアルアハリ(カタール)などでプレーしたほか、モザンビーク代表で32試合に出場した経験もある。渡辺監督は「基礎技術が高い」と期待を寄せる。
 MFでは兵藤が柱となりそう。鋭いドリブルと守備エリアの広さを誇り、33歳の経験から卓越したリーダーシップも評価が高い。兵藤も「若手の模範となる行動を取り、コミュニケーションを大事にしたい」と意欲を見せる。
 松下はタックル、吉尾は左足から出す精度の高いパスが持ち味。道渕は仙台ユース出身で推進力のあるドリブルやミドルシュート、飯尾は右足のクロスが光る。石原崇は松本の主力として昨季のJ2優勝とJ1昇格に貢献。切れのあるドリブルでシャドーストライカーやインサイドハーフなどを担いそうだ。
 FWの長沢は192センチの長身と粘り強いフィジカルで最前線のポストプレーに適した戦力。ウイングバックなどからサイド攻撃を組み立てるチーム戦術に欠かせないピースを埋めた。
 高卒新人の照山、田中は高いレベルで経験を積み、成長を目指す。
 気掛かりはDF。空中戦の強さと正確なロングフィードを誇った板倉が退団した穴をどう埋めるか。シマオマテの能力発揮に加え、金正也や常田ら現有戦力の底上げも迫られそうだ。
 渡辺監督は「(退団で)信頼し合ってやってきた仲間がいない寂しさはあるが、『痛い』とは思っていない。我々のスタイルに合い、さらに進化させてくれる選手たちだと思っており、期待感の方が上回っている」と手応えを語る。(原口靖志)


2019年01月12日土曜日


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