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いわき・平二小で新成人9年越し卒業式 恩師ら招き、有志が企画

少し照れくさそうに入場する「卒業生」の新成人。保護者らが温かく見守った

 2011年3月の東日本大震災で中止になったいわき市平二小の卒業式が12日、約8年の時を経て開かれた。当時の卒業生有志が13日の成人式に合わせて企画し、保護者や母校も協力。すっかり大人びた新成人が懐かしい学びやで卒業証書を受け取り、巣立ちの決意と二十歳の誓いを新たにした。

 当時の6年生102人のうち48人が出席。保護者が見守る中、一人一人の名前が呼ばれ、震災後に亡くなった当時の校長に代わって現在の後藤幸一校長から卒業証書を受け取った。
 後藤校長は「震災で苦労したことで、それをばねに誰より飛躍できる力を持ったことになる。力をどう使うかは君たち次第だ」と、はなむけの言葉を贈った。
 11年3月23日の予定だった市内の小学校の卒業式は震災と東京電力福島第1原発事故の影響で中止された。平二小の卒業証書は、中学の入学式に合わせて手渡された。諦めていた卒業式が実現し、招かれた当時の担任も感激。声を詰まらせて教え子を励ます先生もいた。
 東京都の大学に通う渡辺壮さん(20)ら卒業生4人が中心となり、関係者に実現を働き掛けた。渡辺さんは卒業直後から「いつか卒業式をやろう」と友人と語り合っていたという。
 渡辺さんは終了後、「今はすがすがしい気持ち。やっと卒業でき、成人式を迎えられると感じた。将来は人と人をつなぐ仕事をしたい」と話した。


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2019年01月13日日曜日


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